炎上!日大アメフト部!
関西学院大学との悪質タックル事件で、日大アメフト部幹部が日本中から非難をあびていますね。
監督・コーチは「QBを壊せ」といったのは、ああいうタックルをしろという意味ではなかった、と責任逃れの姿勢。
それに対して、当事者である加害者選手は、指示があったから仕方なくやった、という。
どうやら、あのタックルを具体的に指示したわけではないようですが、
それを引き出した大元の責任は監督・コーチにありそうです。
なので、顔出しした加害者選手に対しては、勇気あると同情が集まり、
逆に支援していこう、の流れまで出ている状況です。
中には、関西学院アメフト部に入れるのでは、というコメントまで。
でも、それって、ちょっとおかしくないですか。
「QBを壊せ」といわれたのは、加害者選手だけではなく他の選手たちも同じ。
それを彼だけが実行に移したのは、自分が監督に認められて試合に出たいから。
他の選手はそこまでして認められなくてもいいや、という個々の判断のもとに実行に移さなかったわけですよね。
やってはいけないことがわかっていながら、自分のためにやった人、
やってはいけないことだから、自分のことはさておいてやらなかった人、
どちらが正しい態度かといえば、後者にきまっています。
「教唆」という言葉がありますが、家族を人質にとられて、仕方なく悪事をやったときなどに「そそのかしてやらせる」という意味で使われますね。
でも、今回はそこまで重大な教唆ではなく、あくまで自分が認められるかどうかが目的です。
行動とは判断の集積です。
どういう動作をするにしても、そこには意識するしないにかかわらず、その人間の判断が基になっていることは間違いありません。
今回、加害者選手ばかりが持ち上げられていますが、
本当に支援が必要なのは、教唆に応じなかった同じチームの選手たちではないでしょうか。
試合もできない状態で、どこに行っても白い目で見られる状況。
どのTV番組を見ても、悪いのはこれ、可哀相なのはこれ、と同じ意見ばかりが流されると、どうしても「そうなのかな」と思ってしまいます。
報道されないとことにも、ちょっと思いを張り巡らせてみると、この件にかかわらず、ニュースの見方も変わるかもしれませんね。