村上さん、お金儲けの仕方だけ教えてもねー?!
村上ファンドで有名な、あの村上世彰氏が、子どもたちに投資の大切さについて講演を行っているという。
確かに、投資を知らないで育った子どもと知って育った子どもの差は大きいと思う。
知らないで育っていると、投資と聞いただけで、“怪しい” とか “アブナイ” とか思う人も結構多い。
なんですが、
なんとなく、子どもたちが投資術に長けて、投資そのものが人生の目標みたいになってしまうことについては、?を感じてしまいます。
人生、潤沢なお金があれば、仕事などしなくてもいい、
毎日、株価やちょっとした社会情勢などをチェックするだけで、あとは遊んでいればいいんだ。
そんな生活に憧れる子どもばかりになってしまったら、それこそ、“滅びゆく日本”(村上さんの幻の著書)になってしまうのでは。
お金を回してお金を得ることを知ると、苦労して仕事を成し遂げようとか、勉強して大学に行こうという気持ちが損なわれるような気もします。
村上さんご自身は、小学生の頃、お父様からもらった投資原資100万円が、大学に行く頃には1億円になっていたそうです。
それでも村上さんは、1年浪人して東大法学部に進学。
卒業後は、通産省に入省し、官僚として仕事を経験した後、1999年“モノ言う投資家”として独立。
単にお金持ちになることだけを目的にしていたのではなく、
何かをやるための資金だった、ということがわかりますよね。
子どもたちに投資を説くなら、そこまで教えてほしいと思うんですね。
お金儲けが最終ゴールではなく、やりたいことをやるためのお金であることを。
平たくいえば、人間社会は科学技術の進歩をベースに進化していますよね。
明日を担う子どもたちには、株屋さんを目指すのではなく、
自分の力で少しでも世の中を前進させたいと思うようになってほしいものです。
ゆくゆくの研究資金に投資やっています、なーんて小学生ばかりになったら、
それもびっくりですけどね。