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日本は“こども国”になった!あいちトリエンナーレでの異例の処置

8月1日から始まった、「あいちトリエンナーレ2019」。

今年のテーマは、「表現の不自由展・その後」と、

確かにテーマそのものがポリティカルなものがあることは否めませんが、

異例の河村名古屋市長からの「(韓国・慰安婦)少女像の展示中止要求」で、

予想以上に「表現の不自由」を考えさせられる芸術博となりました。

 

もとより従軍慰安婦の少女像は、日本人にとって目にして心地よいものではありませんでしたが、

芸術祭でアート作品として展示されているものを取り下げるほど

大人対応が出来なかった国ではなかったはず。

それが、今回は展示中止を求める抗議がエスカレートし、

当初は静観していた大村愛知県知事も、危険回避のために中止せざるを得なくなったという。

 

ここまで対韓国抗議がヒートアップしているのは、

なんといっても、「韓国ホワイト国外し」が原因。

それに対抗する韓国での反日嫌日行動がハンパないことから、

必然的に多くの日本人も韓国に対していい印象は持たなくなっているのでしょうね。

 

でも、この特定の国に対する憎悪の国民感情というものは、

容易に戦争につながっていくものなので、

とても危険な第一歩のような気がするんですね。

 

官邸が何を考えているのかはわかりませんが、

「ホワイト国外し」に関しては、韓国が北朝鮮やイランに通じる国に輸出してはいけないものを

裏で流しているのではないかという正当な理由があってのこと。

そこをもっと強調して世界に問うことから始め、

他国と一緒に韓国の輸出をウォッチしていく体制をとっていれば、

こんな性急な「ホワイト国外し」をしなくてもよかったのでは。。

 

そもそも、「ホワイト国外し」の2、3日前に、G20で文大統領と顔を合わせておきながら、

それについて1言も話さないばかりか、

握手のみで対応した安部首相の大人げなさには、あらら、です。

憎らしい文ちゃんめ、後どうなるか見てろよー、みたいな、ね。

 

韓国がここまで怒り心頭に達しているのは、

こんな大きな問題に、警告なしで日本が臨んだこと。

 

確かに韓国の対日対応は駄々っ子のようで、

特にレーザービーム照射問題に関しては、とにかくやってない、で言い逃れよう、という

先進国にあるまじき行為。

ある意味、「お菓子くれなきゃミサイル発射するぞー」の北朝鮮や、

「買ってくれなきゃお財布隠しちゃうぞー」の米国と同等の子どもっぽさ。

 

日本は、これまではそういう“子ども国”をなだめる“大人国”であったはずなのに、

堪忍袋の緒が切れて、ついに“子ども国”の仲間入りしたのではないでしょうか。

 

ほんらい、芸術やスポーツは政治的立場を超えたところにあるべきもの。

それを問おうとしての「表現の不自由展」が、

その不自由さに縛られてしまったとは、なんとも情けないこと、だと思いますが。

 

3年前のトリエンナーレは、若干何でもありの感が強かったですが、

今年は地に足のついた硬派な内容と推測。

それだけにPRも地味な印象だったのが、

この事件で逆に「あいちトリエンナーレ」の名を世に広めたのではないでしょうか。