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著名人のコロナ感染、いざという時の判断の指南に!

毎日1人程度の著名人コロナ感染が判明する中、

ついに12日「報道ステーション」の富川悠太アナが陽性と報道された。

好き嫌いは別として、43歳のわりには初々しい笑顔に、

爽やかさと誠実さを感じさせる富川アナ。

 

が、しかし、その陽性判明までの経緯を見ると、

どーしてそーなるのー!と思わずにはいられない。

 

というのは、まず、38度の熱が出たのが、TV出演のない金曜日と土曜日。

その後、日曜日には平熱に下がったので、

月曜日から木曜日までの通常の「報ステ」出演をこなしたという。

金曜日に息苦しさを感じたので病院に行ったところ、肺炎が見つかり、PCR検査。

12日に陽性の結果が出たという。

 

日々、番組で「もしかしたら」と思ったら、人には会わないように、

と言い続けていたその本人がこれでは、弁解の余地はない。

嗅覚が感じられない、というだけでPCR検査をした阪神の藤波投手に比べると、

非難されても仕方ない対応である。

 

番組を仕切るメインキャスターという立場で、

穴をあけられないという心情は十分理解できるが、

この状況下では、やはり発熱があってからの出演は辞退すべきだったのではないか。

 

そんな中、来週生出演の予定があるモデルさんから、

週末に突然熱が出た、との連絡あり。

今は平熱に戻り、変わった症状はないが、

折しも富川アナの発熱の推移と似ているので、

これはもしかしたら・・・と危惧しているという。

 

すぐに手配を進め、来週の出演はなしということになり、

出演できないのは残念だが、安心したと本人。

これがコロナ禍の中での行動規範ではないだろうか。

商品の愛用者というのは、もちろん局アナほど重責を担う役ではないが、

商品の売り上げを左右するという意味では、

こちらも重要な出演者なのである。

 

だからこそ、このモデルさんも、熱のことを言うべきかどうか、

しばらく悩んでいたのだという。

この心理は手に取るようによくわかる。

決まっていることを覆すのは、決めるよりもエネルギーと勇気を要するものだ。

 

そんなときに頭をよぎったのが、富川アナの感染だったのだろう。

ちょうど1週間遅れで、似たような発熱が。

このモデル女史が感染しているかどうかは今の段階ではわからないが、

その背中を押したのは、ほかならぬ富川アナであることは間違いない。

 

病んだ時も報道されるのは気の毒だが、

これからも続くであろう有名人のコロナ感染。

その陽性までの経緯や、感染してからの行動は、

ある意味今まで以上に世間に影響を与えるかもしれないし、

非常時の行動こそ、その人の隠された部分が出るような気もする。

 

富川さん、

復帰したときは、避難も浴びるだろうとは思うけれど、

早く元気な姿を見せてもらいたいと思う。

 

 

(文・古川嘉子/“40歳からのキレイとチャレンジ”を掲げるミセスモデル事務所「pearlyterrace」代表。雑誌・書籍編集者)