コロナは間違いなく蔓延しています!
3月30日現在で、東京のコロナ感染者は430人。
全国で1896人だそうです(クルーズ船や武漢からの帰国者を抜く)。
インフルエンザ感染者が何万人というのに比べ、
この少なさって、信じていいものでしょうか。
だって、
こんな少ない数の感染者の中で、
阪神の藤波投手や志村けんさんが、感染するって、
宝くじに当たるくらいレアな確率だと思いませんか。
2人がとてつもなく運が悪かった、と考えるべきなのか、
あるいはもっともっと市中感染が広がっていると考えるべきなのか。
気になってSNSで#コロナ感染を検索してみると、
思っていた以上に「コロナ自宅療養記」の類が多いことを発見。
これまでの風邪とは全く違う症状なので心配だから保健所に連絡しても
なかなかつながらない。
やっと繋がったと思えば、かかりつけのお医者さんに行ってください、の一点張り。
仕方なく病院に行くと、発熱外来などはなく、高齢者と一緒の待合室で1時間も待たされた挙句、
検査はできません。
そんな内容の投稿に、ただただ唖然とするばかり。
現実の厳しさを突き付けられた気持ちになる一方で、
感染がこれだけ広がっていれば、有名人の1人や2人がかかったとしても不思議ではないな、
と妙に納得できてしまう。
そうは言っても、これらの人たちもコロナと断定されたわけではないので、
症状が軽くなれば、やっぱり違ったかなあ、で外に出て行ってしまいますね。
視点を変えて、日本のPCR検査数を見てみましょう。
厚労省によると確か少し前に、1日6000件の検査ができるようになった、だか、なるだったか。
そして、3月19日~25日の東京の総検査数を見ると、
な、なんと400件ちょっと。
この中に、メガクラスターになっている上野の永寿総合病院はじめ、
他の濃厚接触者が含まれるとすれば、
検査した人は1週間でほんの数十人??
これなら、感染症状のある人が病院に行っても検査拒否されているのが理解できるというものです。
が、しかし、こうなると、
感染経路不明で陽性になった人たちは、
いったいどんな条件でPCR検査までこぎつけたのだろう、と思わずにはいられない。
全員が37.5度の発熱4日を経て、肺炎すれすれ状態で検査に至ったということなのか。
しかしながら、そこまで重症になってからだと、不足がちの人工呼吸器がすぐ必要になるのではないか、
などと、医療従事者のような心配すらしてしまう。
オリンピックをなんとか開催したいから、
東京の感染者を少なく見せようとしている、
そのために検査までのハードルを高くしている、との声もある。
一方で、単純に、感染症に鈍感だったから検査体制ができていない、
も事実のよう。
日本のやり方に対しては賛否両論飛び交うが、
現実にどれほどの感染者がいるのかがわからければ、
我々も対処の仕方がないというものではないですか。
いざとなれば、首都ロックダウンも受け入れますよ。
でも、感染経路不明が1日50人程度では、説得力がないでしょう。
検査していないから見かけの数は少ないんですが、
本当はもっともっと感染者はいるんです、というのが、今の小池都知事の言い分。
いろいろなご事情があるのはわかりますが、
数を調整しようだとか、
パニックにならないようにしようだとか、
思惑どおりに誘導することを考えずに、
まずは誠実にウィルスに対処すべきではないでしょうか。
(文・古川嘉子/“40歳からのキレイとチャレンジ”を掲げるミセスモデル事務所「pearlyterrace」代表。雑誌・書籍編集者)