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トランプ大統領についての賛否両論

アメリカの中間選挙が終わりましたね。

上院はわずかに共和党が過半数をキープ、

下院は民主党が過半数を奪還。

トランプさんも、これまでほどは好き勝手できなくなりそうです。

 

彼が大統領に選ばれた2年前、

どんなことになるのやら、と思っていましたが、

大統領になれば、やっていいこと悪いことも見えてくるのでは、

という楽観的な予想ももっていたものの、トランプのスケールはそんなものでないことがじき判明。

 

メキシコ国境に壁を作る、からはじまって、

TPP不参加、パリ協定離脱、オバマケア廃止、

アメリカ大使館エルサレムに移転、と

これまで歴代大統領たちが注意深く積み重ねてきた積み木を

いとも簡単にくずしてきたトランプさん。

 

単純だから、おそらく好き嫌いレベルで躊躇なく大きな政治判断に踏み切れるのでしょう。

普通のIQと常識を持っていれば、そう簡単にこのレベルの決定はできないもの。

 

では、トランプさんがやったことは全てNGなのかというと、

あながちそうも言い切れないところが。。

 

その最たるところは、北朝鮮を引き出したところでしょう。

思えば、今年初頭には、誰もがいつ北朝鮮VS米国&韓国&日本の戦争が起こるのか、

とまじに心配していたのでは。

それが、いまや、ニコニコと太ったジョンウン君をTVで見てもさほど驚きはなく。

これこそ、トランプさんの最大の手柄ではないでしょうか。

 

これが、もし、あのヒラリー・クリントンが大統領になっていたとしたら・・・

現状は1年前とほとんど変わりないでしょう。

米国と直接交渉したら北朝鮮の思うツボ、というのが一般的な意見でしたからね。

それを、まずはやってみよう、で動いたトランプさんの行動力は見上げたものではないでしょうか。

人の意見を聞かないことが功を奏したほぼ唯一の例といえるのでは。

 

一方で、トランプ以降、アメリカでは憎悪を隠すことがなくなったという。

元来、白人至上主義的なものを秘めた社会なのに、

理性とルールでそれを閉じ込めていたような無理があったことは確か。

その鍵をトランプが壊して、パンドラの箱があいてしまったのでしょう。

 

この先、アメリカはどこに行くのか。

あと2年どころか、さらに4年トランプ政権が続くとしたら、

さすがのアメリカも世界のリーダーシップをとることはできなくなるかもしれませんね。

中国が寝ている間だったら、まだなんとかなったかもしれませんが、

いまや眠れる獅子は大きく立ち上がっていますもの。

 

アメリカの行方は、当然日本にも大きな影響があるようです。

でも、これまでのように絶対服従ではなく、

あるときは中国にもニャンニャンし、

人類の大道をゆく欧州の顔色も伺いつつ、

懇意な友人としてアメリカに接していくようにするいいチャンスにもなるような気がします。

 

お気楽と言われるのを承知で言えば、

劇場型政治とは面白い話題を次々と提供してくれるエンターテイメント!

さて、次は何をしでかしてくれるのでしょうね、トランプさん。