幹細胞コスメって、ほんとに効くの?!
最近よく聞くのが、幹細胞コスメという言葉。
あの山中教授がノーベル賞を受賞したiPS細胞もそのひとつですが、幹細胞とはいろいろな器官に変化していける能力を持った細胞のこと。
ふつうの細胞は、皮膚細胞なら皮膚にしか変わることはなく、それが細胞分裂による生命維持の基本です。
頬から爪が生えてきたり、頭から手が出てきたら、生物としては困りますものね。
ところが細胞の中には、ある器官の細胞として存在していながら、それ以外の器官に分裂していく能力を秘めた細胞が存在するのだそうです。それが、幹細胞と呼ばれるものなのですね。
で、幹細胞コスメというのは、この幹細胞の持つ様々な器官に分化していく能力を活用したコスメ、ということになります。
とくに最近注目されているのが、「ヒト幹細胞コスメ」なるもの。 美肌の人の細胞を培養してそれを化粧品の中に入れれば美肌になる、というセオリーは理解できなくはありません。
なんですが、実際にどうやってヒトの細胞を自分の皮膚として分裂していくようにするのか、と考えていくと、シロウトでもかなり疑問が出てくるものです。
というのは、細胞として組み込むには移植手術が必要で、リケンなどが網膜の幹細胞を移植した、というのがニュースになるくらい、今はまだレアなケースといえるのです。
そこから考えると、市販の化粧品でヒトの幹細胞を簡単にお肌に組み込んで美肌になりましょう!というのはありえないお話だということがわかります。
では、ヒト幹細胞コスメとは、いったいどういうものなのか。
今、開発されているヒト幹細胞コスメには、いろいろなタイプがあり、いちばん手軽に手に入り、そこそこの効果が期待できるのが、ヒト幹細胞の培養液を使ったものです。
培養液といっても、幹細胞のエキスは十分に含まれているので、その美肌効果はバツグン。
つけたお肌を活性化させ、皮膚のターンオーバーを早くする効果が出るそうです。
今、幹細胞コスメと呼ばれているもののほとんどが、この培養液を使った化粧品なのです。
もちろん細菌やウィルスなどの検査はしてありますので、ヒト由来でも感染などの心配はなく、毎日のお手入れにもOK。
どの化粧品がいいかは、それぞれのお肌との相性がありますので、最初からひとつに決め込まないで、いろいろな化粧品をお試しすることをおすすめします。
そのうち、自分のNO.1コスメがわかるようになりますから。